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お宝チラシ

僕の親戚は北海道に多い。母親が道産子なのだ。
それでこの時期になると、きまって「北の秋の味覚」が届くことになっている。とうもろこしやら、ジャガイモやらだ。
母は以前「昔は実家も名家だったから、いろいろと骨董品があったけれど、私ら兄弟がみんな持ち出してしまって、値打ちのありそうなものは何もなくなってしまった」と言っていた。

そんな田舎からおいしいものが届くと、妻はいそいそと(自分はあまり料理をしないくせに)梱包を解く。
まだ土のついた野菜たちがチラシにくるまれて箱におさまっている。妻はチラシをめくって野菜を取り出していく。そのうち妻が素っ頓狂な声をあげた。
どうしたかと見ると、一枚のチラシを僕に見せた。それはどうみても昭和40年代のデパートのチラシだった。
万博というフレーズがあるところを見ると、大阪万博…。しかし、どこにこんな古いチラシがとってあったのか?
母は”この家には、値打ちのありそうなものは何もない”と言っていたが、どうしてどうして、実家にはまだまだ”お宝”は眠っていそうだ。